学校を卒業し就職して社会人になると、保険のセールスの方や周りの方に「保険は入っておいた方が良い」と言われる機会が増えるかもしれません。
そういわれると、ついつい焦って加入を決めてしまいそうになりますが、保険は、大切なものだからこそ自分に合っているか、本当に必要なのかをしっかりと見極める必要があります。
万が一の時にきちんと備えられるよう、また損をしないように、本記事では医療保険と生命保険の選び方をご紹介します!
社会人になったら、すぐに保険に加入するべき?
「社会人になったら、保険に加入するべき!」という言葉を良く耳にしますが、本当に加入するべきなのでしょうか。
また、どのような保険に加入すればよいのでしょうか。
新社会人はこの2つを押さえておけば大丈夫
社会人になったばかりのころは、独身であれば大きな保障はあまり必要なく、最低限の医療保障、終身保険で十分です。
保険の営業の人には、色々な商品を強くすすめられることがありますが、無理をしてまで入る必要はありません。
医療保険は、万が一病気やけがをして働けなくなることも考慮して最低限入っておいても損はないでしょう。
とくに、日本で罹患率の多いがんは一度なってしまうと治療が長期にわたる可能性が高い上、先進医療など高額な医療費がかかります。
現在では、がん保険がメイン且つ他の疾病もカバーしてくれる商品もあるので、検討してみてくださいね。
ただし、若いうちは病気やけがになりにくいですし、治りも早いので入院の日額が10,000円などのものは余剰な保障内容になってしまうこともあります。
しっかりと自分に必要なものだけに加入するようにしましょう。
もちろん人によっては、がん家系やもともと体が弱い場合もありますので、状況をしっかりと確認してくださいね。
終身保険がオススメな理由は、単純に銀行に貯金をするよりもお金が増えるからです。
商品によりますが、合計100万円を支払い、満期になったら120万円返ってくることはめずらしくありません。
さらに、このような保険は加入時の年齢が若ければ若いほど返戻率が高くなります。
また、ある程度期間がたつと貯蓄や収入も安定しますので、最初は保険料が少額の掛け捨て保険に加入し、保険料が高くなっても大丈夫になったタイミングの更新で貯蓄型に切り替える方法もあります。
保険はあくまでも不安をなくすためのお守りのようなものなので、保険にはいりすぎて毎月の生活が不安定になっては意味がありませんので、無理のない範囲で加入しましょう。
がん保険とは?
がん保険とは、その名の通りがんになってしまったときに、給付金を受け取ることが出来る保険です。
上述しましたが、がんになってしまうと、自由診療など高額な治療費がかかってしまうこともあるので加入していると経済的にも精神的にも安心できます。
確かに、病気になってしまったときは公的な保険である程度はまかなうことが出来ますが、がんは治療が長期にわたる可能性が高いですし、またそこから長期間仕事ができないというリスクも生まれます。
ではなぜ、さまざまな病気がある中でがんだけに特化したがん保険が人気なのでしょうか。
その理由は、がんは日本人にとって最も不安要素だという点にあります。
2人に1人という高い罹患率や、死亡率1位という怖さ、また200~300万と言われている高額な先進医療費から、がん保険のニーズは日に日に高まっているのです。
がん保険の主な保障内容は、主に以下の4つです。
がんと診断されたときに給付されるお金
・入院給付金
がん治療のために入院した時に給付されるお金
・手術給付金
がんで所定の手術をしたときに給付されるお金
・通院給付金
抗がん剤などで通院した時に給付されるお金
また、がんには「悪性新生物」と「上皮内新生物」の2種類があります。
このうちの「上皮内新生物」は、がんが上皮内にとどまっていて治療すればほぼ100%の完治が見込める状態のことで、上皮内新生物の場合は、がんと診断されても保障の対象外となってしまう保険商品も多いのでご注意ください。
終身保険とは?
終身保険は、主に2つの役割がある保険です。
それは、「死亡保障」と「貯蓄」です。
死亡保障は、万が一のときにご遺族が保険金を受け取れる保障です。
そして貯蓄は、普通に銀行に貯蓄するよりも返戻率が高い商品であれば多くお金を受け取れるというメリットがあります。
終身保険の保障は解約しない限り一生涯続きますが、保険料の払込期間は契約時に期間を選ぶことが出来るので、毎月の収入に合わせたものを選ぶとよいでしょう。
この払込期間によっても、解約の返戻率(貯蓄したお金がとのくらい増減するか)も変わってきますので、しっかりと確認したうえで加入するようにしてください。
しっかりと納得したうえで加入しましょう
ただ勧められたから、必要と言われたからと保障内容もわからないまま加入すると、ほぼ確実に後悔をします。
加入する際は、しっかりと保障内容等を理解したうえで加入しましょう。
保険のことは、誰に相談すればいいの?
いざ、医療保険や生命保険に加入しようと思っても、商品が沢山ありすぎて自分だけではどれが適切な商品なのかがわからないですよね。
各保険会社の営業の人に勧められたままに入ってしまうと、必要のないものにまで加入してしまったり、余剰な保障を付けられてしまうこともあります。
そこでおすすめなのが、無料保険相談サービスの利用です。
保険相談サービスには、フェイナンシャル・プランナー(FP)という、プロのアドバイザーが在籍しています。
FPは、保険のことはもちろん、それ以外の将来のお金のことについてのアドバイスもしてくれるお金のプロですのでわからないことや不安なことがあれば相談してみるのもいいでしょう。
保険相談サービスは、店舗型だけではなく、自宅や近くの喫茶店、オフィスなどに来てくれる訪問型のサービスのところもあるので、忙しい方でも空いた時間に相談することが出来ます。
また、保険相談サービスのもう一つの魅力として、各保険会社に偏ることなく、あくまでも中立な立場で保険を紹介してくれますし、一括で複数の保険会社の商品を比較することができるのも大きなメリットです。
各保険会社に直接相談に行ってしまうと、その保険会社内の商品しか比較することができないですし、だからといって複数の保険会社に一社ずつ相談行くのは気が遠くなってしまいますよね。
このような点からも、保険の知識が無い人ほど、保険相談サービスがおススメといえます。
保険相談は、いかに信頼できるFPに出会えるかでいい保険を選べるかが変わってきます。
1人、ライフステージに合わせていつでも相談できるFPを見つけておくと、とっても心強くなりますよ。
まとめ
保険は、今後の人生を大きく左右するといっても過言ではないほど人生に強い影響をもたらしますし、長期的な大きな買い物です。
ただ勧められたから、と加入するのではなく、しっかりと必要な分だけ自分に合ったものを選びましょう。
また、ライフステージに合わせて定期的に見直すのも大切です。
分らないことが合ったら是非、気軽にFPに相談してみてくださいね。